Inner Awakingが“リズム”から整える理由

目次

症状を追わない理由

「症状が出ているから、整えなければならない」
そう思って、このページにたどり着いた人も
いるかもしれません。

けれど Inner Awaking では、
症状を
敵のように扱いません。

それは、
症状が
「身体の失敗」ではなく、
身体の選択として現れていることが多い
と考えているからです。

もし今、読むのがつらい状態なら、
理由を理解しなくても大丈夫なページがあります。
今つらい人へ

症状は、原因ではなく「結果」であることが多い

背中のこり、
呼吸の浅さ、
お腹の不調、
眠りにくさ。

こうした症状は、
どれも「悪いもの」に見えます。

でもそれらは、
ある日突然、
勝手に生まれたわけではありません。

  • 無理が続いた
  • 緊張が長引いた
  • 回復の時間が足りなかった
  • 終わりの合図が届かなかった

そうした 積み重なりの結果 として、
症状は表に出てきます。

つまり症状は、
身体が何とかバランスを取ろうとした痕跡
でもあるのです。

症状だけを見ると、身体はさらにがんばらされる

症状だけに目を向けると、
私たちは無意識に、
身体にこう言ってしまいます。

早く治して
早く元に戻って
ちゃんと動いて

すると身体は、
「まだ守らなければならない」
と判断しやすくなります。

結果として、

  • 力が抜けない
  • 呼吸が浅いまま
  • 休んでも回復しない

という状態が、
さらに長引くことがあります。

Inner Awaking が
症状を追わないのは、
この悪循環を強めないためです。

身体は「部分」ではなく「リズム」で動いている

Inner Awaking が注目しているのは、
症状そのものよりも、
身体全体のリズムです。

身体は、

  • 活動する時間
  • 休む時間
  • 修復する時間

を、
一日の中で行き来しながら
保たれています。

ところがこのリズムが崩れると、

  • 修復の時間が削られる
  • 緊張が終わらない
  • 切り替えができない

という状態になります。

その結果として、
症状が現れることがあります。

だから Inner Awaking では、
「どこが悪いか」よりも
「いつ・どんな流れで身体が使われてきたか」
を見ることを大切にしています。

身体は、揺らぎながら保たれている

私たちの身体は、
常に安定しているように見えて、
実際には 小さく揺れ続けています。

呼吸のリズム、
重心の移動、
内臓のわずかな動き。

それらはすべて、
止まっているのではなく、
揺れながら調整されている状態です。

身体が元気なとき、
この揺らぎは
とても自然に起きています。

  • 少し緊張して、少し戻る
  • 動いて、休む
  • 吸って、吐く

こうした 行き来 があることで、
身体は大きく崩れずに済んでいます。

ところが、
緊張が長く続いたり、
休む時間が足りなかったりすると、
この揺らぎが 小さくなっていきます。

揺れられなくなった身体は、

  • 固まる
  • 切り替われない
  • 同じ状態に留まり続ける

という形で
バランスを取ろうとします。

その結果として、
こり・不調・違和感といった
症状が固定化 されることがあります。

Inner Awaking では、
症状を
「消すべきもの」ではなく、

揺らぎを失った結果として
そこに留まっている状態
として捉えています。

呼吸は、揺らぎを取り戻す入口

揺らぎが小さくなった身体に、
いきなり変化を起こそうとすると、
かえって抵抗が生まれます。

だからこそ、
Inner Awaking では
呼吸を土台 にします。

呼吸は、

  • 無理にコントロールしなくても
  • 止めようとしても止まらず
  • 眠っている間も続く

揺らぎそのものだからです。

呼吸が
少し広がる
少し戻る

その ごく小さな揺れ が、
姿勢や内臓、自律神経へ
波紋のように伝わっていきます。

こうしたリズムの土台として、Inner Awakingではまず「呼吸」を大切にしています。
呼吸がどのように身体全体の安定とつながるのかは、こちらで詳しく書いています。

揺らぎが戻ると、症状は「役割」を終えていく

揺らぎが戻り始めると、
身体は
同じ形に留まり続ける
必要がなくなります。

すると症状は、

  • 戦う相手
  • 排除すべきもの

ではなく、
役目を終えて、手放されていくもの
として変わっていきます。

だから Inner Awaking では、
症状を追いかけません。

揺らぎを取り戻すことで、
症状が必要なくなる条件
整えていきます。

この「揺らぎ」の考え方が支えているもの

  • 呼吸を土台にする理由
  • 内臓ネットワークという見方
  • 症状を追わないという選択

これらはすべて、
身体は揺らぎながら保たれている
という前提の上に成り立っています。

呼吸は、リズムの乱れが最初に現れる場所

では、
そのリズムの乱れは
どこに最初に表れるのでしょうか。

Inner Awaking では、
呼吸がその入口だと考えています。

呼吸は、

  • 姿勢
  • 背中の緊張
  • 内臓の動き
  • 自律神経の切り替え

すべてとつながっています。

呼吸が浅いとき、
それは
「呼吸が下手」なのではなく、

身体が、まだ守りの状態にある
というサインであることが多いのです。

だから、

  • 無理に深く吸わせない
  • いきなり整えようとしない

まずは、
呼吸を通して
今の身体の状態を知る
ところから始めます。

内臓ネットワークという見方

呼吸を土台に身体を見ていくと、
背中・お腹・自律神経が
切り分けられなくなってきます。

Inner Awaking では、
このつながりを
「内臓ネットワーク」
という言葉で整理しています。

これは、

  • 内臓が勝手に悪さをしている
  • どこかが原因だ

という考え方ではありません。

呼吸を介して、

  • 情報が伝わり
  • 緊張が分配され
  • 回復のタイミングが調整される

そうした
身体全体のやりとり
ひとつの流れとして見る視点です。

症状は、
このネットワークの中で起きている
調整の結果
として現れていることがあります。

身体をリズムとして捉えるとき、内臓同士のつながりも欠かせません。
Inner Awakingではこれを「内臓ネットワーク」と呼んでいます。

だから、症状を追わない

Inner Awaking が
症状を追わない理由は、
「何もしない」ためではありません。

むしろその逆で、

  • 身体の選択を理解する
  • 守りを解除できる条件を探す
  • 回復の時間とリズムを取り戻す

ためです。

症状を消そうとする前に、
症状が必要だった理由を知る。

それが、
遠回りのようでいて、
結果的にいちばん無理の少ない道
だと考えています。

この考え方を、どう使えばいいか

もし今つらい状態なら、
この考え方を
「実践しよう」としなくて大丈夫です。

ただ、

  • 症状は敵ではない
  • 身体は壊れたわけではない
  • リズムを取り戻す余地はある

そう思えるだけで、
身体の緊張は
少し変わり始めます。

入口としての役割

このページは、
解決策を並べるためのものではありません。

  • 今つらい人へ
  • 整え方のガイド

その 間に立つページ です。

「すぐに整えなくていい」
「でも、理由は知っておきたい」

そんなときに、
何度でも戻ってきてください。

最後に

症状があるとき、
身体はすでに
精一杯やっています。

Inner Awaking は、
その努力を
なかったことにしない
ための場所です。

整えるとは、
足すことではなく、
邪魔をやめていくこと。

この考え方が、
あなたの身体を見る
ひとつの軸になれば幸いです。

この考え方をふまえて、
どこから読めばいいかを整理した
全体の地図はこちらです。

プロフィール

自画像イラスト

櫻井 凛
ピラティスインストラクター

寝たきりから再起。呼吸と身体を再構築する伴走者として

65歳でギラン・バレー症候群を発症し、一時は寝たきりに。しかし、長年培ったピラティスと神経系の知見を自らに注ぎ込み、再び装具をつけて少し歩けるまで回復しました。

現在は「3年後に独歩」を目標に自ら身体を再構築しながら、40代からのしなやかな心身を作るために、呼吸を通して身体と会話しながら整える方法を発信しています。

目次