家で始めるピラティス入門|呼吸と姿勢から整えるやさしい始め方

呼吸・姿勢・体幹をやさしく見つめるガイド

ピラティスに興味はあるけれど、
「ちょっときつそう」
「続かなかったらどうしよう」
そんな気持ちを、どこかで感じていませんか。

正直に言うと、ピラティスは楽な運動ではありません。
そして、動きは小さくても、呼吸が乱れたり、思うように身体が動かなかったりして、
「こんなはずじゃなかった」と感じることもあります。

それでも、そのきつさの中で、
私たちは自分の身体の癖に気づくことができます。
どこで力んでいるのか。
どんな姿勢で呼吸が止まりやすいのか。
無意識に、どんな使い方をしてきたのか。

ピラティスは、うまくできることを目指すものではありません。
できないと感じる瞬間こそが、
身体の声に耳を澄ませる入り口になります。

このページでは、
「家でピラティスを始めてみたい」
「スタジオに行く前に、まず自分の身体を知りたい」
そんな方に向けて、
呼吸・姿勢・体幹という3つの視点から、
ピラティスの基本をやさしく整理しています。

がんばらなくていい。
家でのピラティスが、
自分の癖と静かに向き合う時間になりますように。

ピラティスを練習する部屋の画像
目次

ピラティスを「家で始めたい」と思ったあなたへ

スタジオに行く前に、家で整えるという選択

ピラティスというと、スタジオに通うイメージを持つ方が多いかもしれません。
もちろん、指導を受けることは大きな助けになります。

一方で、
いきなり通うのは少しハードルが高い、
まずは家で試してみたい、
そう感じるのも自然なことです。

また、家で行うピラティスは、
形を追いかけることなく、呼吸と身体のつながりをゆっくり感じながら動くことができ、
自分の身体に気づく時間として、とても価値があります。


続かなかった経験があっても大丈夫

以前にピラティスや運動を始めて、
続かなかった経験がある方もいるかもしれません。
そのため、最初の一歩に迷いが出るのも自然です。

でも、それは意志が弱かったからではありません。
多くの場合、
順番が少し早すぎただけです。

そして、身体がまだ準備できていない状態で動こうとすると、
きつさだけが残ってしまったり、どこかを痛めてしまったりします。


Inner Awaking が大切にしている視点

Inner Awaking では、
「がんばる」よりも「気づく」ことを大切にしています。

その気づきが重なることで身体は、無理に変えようとしなくても、
少しずつ変わっていきます。


ピラティスは、少しきついからこそ気づけることがある

正直に言うと、楽な運動ではありません

ピラティスは、見た目以上にきつく感じることがあります。
大きく動いていなくても、
呼吸が浅くなったり、力が入りすぎたりします。

また、きついと感じるのは、
呼吸と身体がうまくつながっていなかったり、
自分の癖に気づく前に力で動いたりしているからかもしれません


きつさの中で見えてくる、自分の身体の癖

きついと感じる瞬間は、
普段使っていなかった筋肉を動かしているからです。

  • 肩に力が入りやすい
  • 呼吸を止める癖がある
  • いつも同じ筋肉だけで動いている

このようなことが影響している可能性もあります。

ピラティスは、そうした癖をそのまま映し出してくれます。


うまくやるより、気づくことを大切にする理由

ピラティスは、エクササイズの形を、
上手くできたかどうか評価するものではありません。

自分の身体がなぜ動きにくいのかを
感じることができる事が大切なのです。

気づけた時点で、
もう十分に前に進んでいます。

家で始めるピラティスに必要な物

マットは用意しましょう。マットの厚さは10mmがおすすめです。
仰向けやうつぶせが多いので、フロアに薄いマットだと痛いかもしれません。

タオルや水分はそばに用意しておきましょう。


家で始めるピラティスの基本① 呼吸

呼吸の練習をする女性

なぜ最初に呼吸から始めるのか

ピラティスでは、
呼吸がすべての土台になります。

その呼吸が浅いままでは、
どんな動きも苦しくなってしまいます。


胸式呼吸が、身体の使い方を映し出す

胸式呼吸は、
肋骨の間の筋肉を動かします。
上手く動かせれば息はしっかり入りますが、

肩が上がる
胸が動かない
息が途中で止まる

それらはすべて、
上手く息が入らず、
身体の使い方が違うということを、教えてくれるサインです。


家で練習するときに大切なこと

家で行うときは、
回数や形よりも、
呼吸の感覚を優先してください。

詳しい練習方法は、
▶︎ ピラティスの胸式呼吸を家で練習する方法
の記事で紹介しています。

家で始めるピラティスの基本② 姿勢

呼吸が入りやすくなる姿勢とは

呼吸が自然に入る姿勢には、
無理がありません。

胸が固まりすぎていないか
肩が上に上がったり、前に入りすぎていないか
背中が緊張しすぎていないか、伸びているか

そんな視点で、
今の姿勢を観察してみてください。


前肩や背中のこわばりが教えてくれること

前肩や背中のこわばりは、
長年の生活の積み重ねです。

今まで気づかないうちに、優先して動く筋肉が決まってしまっているのです。
さぼる筋肉はいつもさぼっています。

その事に気づけること自体が、
姿勢が変わり始めている証拠です。


家で始めるピラティスの基本③ 体幹

体幹は、力を入れてつくるものではない

体幹というと、
お腹に力を入れるイメージが強いかもしれません。

力を入れすぎると、
呼吸が止まり、身体や動きが硬くなります。

息を吐くと、呼吸筋がきゅっと縮まり、自前のコルセットになります。
お腹や腰はコルセットで固定されますが、
背中や肩には力が入らない状態を作ります。


呼吸と一緒に、静かに感じていく

体幹は、
呼吸とともに自然に働きます。
それを意識してみましょう。

静かに呼吸を続ける中で、
身体の中心に安定感が生まれてきます。


動きが小さいほど、気づきは大きくなる

大きな動きよりも、
小さな動きで起きる変化に、目を向けてください。

それが、
体幹が目覚めていくサインです。

ここでおこなった呼吸を、
目を閉じてたどるための音声も用意しています。
必要なときに使える場所として、
LINEにまとめています。

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家で行うピラティスを、無理なく続けるために

毎日やらなくていい理由

ピラティスは、
毎日やらなくても意味があります。

週に数回、
短い時間でも十分です。

できない日があっても、身体は止まっていない

疲れている日、
集中できない日もあります。

そんな日があっても、
身体は確実に経験を積み重ねています。

変化は、静かに積み重なっていく

ピラティスの変化は、
目立たず、静かです。

ある日ふと
「楽に立てている」
「呼吸が深くなっている」
と感じる瞬間が訪れます。

まとめ|家でのピラティスは、自分の癖と向き合う時間

呼吸 → 姿勢 → 体幹という順番

この順番は、
無理なく続けるための道筋です。


Inner Awaking が伝えたい「内側からの気づき」

ピラティスは、自分を追い込むためのものではありません。

家で行うピラティスが、
あなた自身の身体と、
静かに向き合う時間になりますように。

▶家でできる基本エクササイズを紹介しています。

▶頑張りすぎるとかえって逆効果になることもあります。

プロフィール

自画像イラスト

櫻井 凛
ピラティスインストラクター

寝たきりから再起。呼吸と身体を再構築する伴走者として

65歳でギラン・バレー症候群を発症し、一時は寝たきりに。しかし、長年培ったピラティスと神経系の知見を自らに注ぎ込み、再び装具をつけて少し歩けるまで回復しました。

現在は「3年後に独歩」を目標に自ら身体を再構築しながら、40代からのしなやかな心身を作るために、呼吸を通して身体と会話しながら整える方法を発信しています。

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